福岡の高校生で立ち上げた高校生クリエイターを支援するプロジェクトを立ち上げたBrillianceの取材模様です。今回は、高校生クリエイター集団Brillianceを率いる築田新字さんと広報の永野愛佳さんにこのプロジェクトを設立にあたった経緯や意気込み、将来の展望などを伺ってきました。
この記事の目次
Brillianceという集団
なぜ、Brillianceと名付けたの?
築田新字さん:『Brilliance自体の意味は、光明、光沢、明るさ、すぐれた才気などというのがあり、これから輝いていく世代だし、優れた才能を持った人たちが集まっているということから、名付けました。』
その原動力をどこにあるの?
築田新字さん:『今、SNSの普及で、不平・不満や願望をつぶやくことは、誰でもできることだけど、その不平・不満を解決し、どうその希望を叶えていくかが大事だと思うので、自ら動こうと思いました。また、それを行うのがツールとして、写真というのは、最初に応募した作品が高文祭で賞をいただけたのが、自信となり、原動力になったのもあります。』
写真でできることって何?
築田新字さん:『メッセージを伝えることです。今回の写真では、テーマが「影」なんですが、影は、一番身近なものだし、生まれてからずっとついてきているものだけれど、でも、それを気づかずに、普段は見過ごしてしまうこともあります。ずっとスマホの画面ばかり見ているのでなく、本当は、見過ごしてはいけないこと、たとえば、友達の本当に思っていること、内面的なことに気づいてあげることってすごく大切というメッセージを今回の作品で伝えています。』
これからどんな写真を撮りたい?
築田新字さん:『見過ごしてはいけないものを撮っていきたい。見過ごしてはいけないものは、その時折で変わってくると思いますが、それが今回は、「影」でした。』
Brillianceのロゴのモチーフ
Brillianceのロゴのモチーフは、砂時計。高校生という限られた時間の中で、この先失ってしまうかもしれない感性を出すという意味で砂時計をモチーフにしました。
感性
感性という言葉を、きっかけに、感性とは、失われるもの?感性は、より磨かれるもの?ということで、熟議が繰り広げられていくこととになります。
永野愛佳:『感性を失われているかもしれないけれど、それに抗っていきたいのが私です。』
作品に込めたもの
永野愛佳:『暗い性格は、人にとってネガティブに思われ、明るい方が、社交的な方がいいと思う人が多いのですが、確かにそれも大事なことだと思うんですけれど、暗い作品ばかり撮ってきた中で、暗い感情も、自分の一部分として肯定して、こんな自分は嫌だなぁと思う人が、自分の作品を見て、今の自分でもいいなあって思ってくれるとそれでいいかなあと。』

永野愛佳さん
後記
写真を撮るにも、苦しみながら撮っている代表の築田さんと楽しみながら撮っている永野さん。作品自体も、モノクロと色鮮やかとで対照的、さらに、性格や考え方もまるで正反対だけれど、お互いを認めていて仲がいいという印象でした。二人とも、自分の価値や行動の軸を持っていて、とても一つ一つの言葉に重みがありました。それと、驚かされたのは、自分をちゃんと客観視できていることでした。今回の作品展もさることながら、今後の彼女たちの活躍にはきたいです。
楽しんでもらえるような作品
今回の作品には、様々なトリックが仕掛けられているようです。作品自体を楽しむのと同時に、トリックも楽しめる。1度で2度楽しめる作品になっています。
そんな彼女たちの作品展は…
Brilliance作品展
それぞれ通っている学校も違えば、学年も違う彼女たちによる最小で最高の展覧会を一度ご覧になりませんか?入場無料となっています。
- 日程 3月23日(木)~3月28日(火)
- 時間 11:00~19:00 (最終日は18:00まで)
- 開場 福岡市博多区上川端町11-8 川端中央ビル4階 410Gallery
- 展示コンセプト 幻影
1つの作品は、こちらの展示会もご覧いただくと、トリックがわかるようです。
第2回躍動する現代作家展
- 日程 3月23日(木)~3月28日(火)
- 時間 11:00~19:00 (最終日は18:00まで)
- 開場 福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7階