教育を経済学で考察!保護者が絶対に読むべき本

教育を経済学で考察する名著です。お子様がいらっしゃる方は絶対に読んでおくべき本の一つではないでしょうか。「子どもを勉強させるために、ご褒美で釣ってはいけないのか?」「ゲームは子供に本当に悪い影響があるのか?」などの疑問を科学的根拠をもとに解説します。

「学力」の経済学

著者は教育経済学者の中室牧子氏。専門は教育を経済学的な手法で分析する「教育経済学者」です。その教育が本当に効果があるのか?を、経済学的手法でデータをもとに解説してくれる、日本では新しい分野の経済学です。

同書の中で述べられていることにハッとすることが多く、説得力がある内容です。テレビ番組などで、子育ての専門家や教育評論家が「子どもを勉強させるためにご褒美で釣ることはよくないのか?」「子どもはほめて伸ばすべきか?」「子どもにゲームを持たせて良いのか?」などの議論をし、満場一致で「ご褒美で釣ってはいけない」「褒めて伸ばすべきだ」「ゲームをすると暴力的になる」という結論に至りますが、根拠はどこにあるのでしょうか?

個人の絶対数が少ない経験則でしか意見が述べられていません。データを活用しているとしても、因果関係がはっきりしているデータなのかがわかりません。教育経済学では、教育政策の因果関係を明らかにするために、日々継続的に長期間にわたり教育の分野で「実験」行っています。

これらの科学的根拠から、今まで言われてきた教育に関する常識が数多く覆されています。あなたはまだ間違った教育理念のもと子供に教育を行っていませんか?

「学力」の経済学 [ 中室牧子 ]

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感想(24件)

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子どもを「ご褒美」で釣ってはいけないのか?

教育の現場にいる教師や保護者が悩む課題の一つではないでしょうか。「あなたの将来のために今頑張りなさい」よく保護者が子供にかける言葉の一つではないでしょうか。確かに、子どものころの学習時間が多いほど、将来の収入アップにつながるデータがあります。

この際、ご褒美で勉強をさせるのにはどうも納得がいかないという方が多いのではないでしょうか。同書では、経済学でよく出てくる用語「時間割引率」でこの「ご褒美」について、しっかりと解説してくれています。

「テストでよい点を取ればご褒美」と「本を読んだらご褒美」でどちらが効果的なのか。「テストでよい点を取ったらご褒美」と「宿題をちゃんと終えたらご褒美」アウトプットとインプットどちらにご褒美を与えるべきかなど、実際にアメリカで行われた経済学的「実験」をもとに、明確な答えが得られます。

「勉強しなさい」はエネルギーの無駄遣い

一度は口にした言葉でしょう。しかし、経済学的データからまったく効果がないことが証明されています。むしろ、母親が娘に対していう場合は逆効果になるようです。声掛けだけのお手軽なものには効果が無く、勉強のようすを見る、勉強する時間を決めらせて守らせるなどの手がかかることには高い効果が現れるようです。

とはいっても、なかなか家庭でそんな時間が取れない方もいらっしゃると思います。そういった意味では、家族ではなくても、親せきや兄弟、学校の先生や家庭教師、塾などに学習の管理をしてもらうのも一つの手であると言えるようです。

学力では計れない「非認知能力」の重要性

子どもに教育を施すことは、もちろん重要です。時期も幼少期にしっかりとした教育を行うのが一番効果があることもデータで示されています。しかし、将来の年収や、学歴、労働市場による成果に最も大きく影響を与えているのが「非認知能力」と言われるテストの点数などのように目に見えない能力です。

非認知能力とは、自己認識、意欲、忍耐力、自制心、メタ認知ストラテジー、社会的適性、創造性など学力に表れにくいものです。「マシュマロ実験」などの追跡データで、経済的に有意な差が得られています。しっかりと幼少期にしつけを行う重要性も納得できます。

感想

教育の一つの指針を与えてくれる名著だと思います。あくまで統計的なデータを根拠をもとに、教育に関する考察を行っていますが、家庭でしっかり話し合い、夫婦、親子間で納得したうえで子供の成長を見守っていきたいですね。

その他にも、現在の日本の教育政策につても踏み込んで言及しています。是非この機会に読んでみてはいかがでしょうか。2~3時間で読破できる分量です。

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