JR九州2018年3月からのダイヤ改正 1日117本減便 進む交通格差

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JR九州が2018年3月17日からのダイヤ改正の詳細を発表しました。当初の予定通り一日あたり117本の減少を堅持した形となりました。

JR九州ダイヤ改正で117本の減便

2月16日に行われた発表によると、今回のダイヤ改正で、九州新幹線、在来線を合わせ1日当たり117本減便となります。内訳は在来線の快速・普通列車が87本減、特急が24本減、九州新幹線が6本減となっています。日本は本格的な人口減少社会に突入しています。JR九州でも鉄道事業の効率化が不可欠と判断し、当初の計画通り削減本数を維持した形になりました。

JR九州の鉄道事業は事実上赤字が続いています。2017年3月期決算でも会計処理に伴う費用軽減などを除けば87億円の赤字となっています。今回のダイヤ改正で、列車運行の動力費だけでも数億円の収支改善がみられるようです。

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観光と不動産に注力

2016年10月25日に東証1部上場を果たしたJR九州。人口減少や高速道路の開通に伴うモータリゼーション化による利用者減で、事実上赤字が続いている鉄道事業の改善は喫緊の課題となっています。今回のダイヤ改正もその一役を担っています。

そんな中、堅調に収益を伸ばしているのが、「観光」と「不動産」です。観光では観光列車戦略が当初の予想を超える成長を見せています。「いさぶろう・しんぺい」「指宿のたまて箱」「海幸山幸」「ななつ星in九州」といった観光列車は有名ではないでしょうか。豪華な内装とサービスで人気のななつ星は、運行から5年目を迎える今も抽選倍率が20倍を超える人気が続いています。しかし、観光列車の運行での収益はそれほど大きなものではなく、鉄道事業の赤字を補うほどの収益は見込めません。

そこでJR九州が注力しているのが非鉄道事業である不動産です。実際にここ数年の決算では、非鉄道事業がもたらす利益で鉄道事業の赤字を埋めて営業黒字化に成功しています。ホテル事業では、九州域内だけでなく東京・新宿にも進出。マンション販売は地場の不動産業者を抑えて九州で首位。六本松九大跡地には複合施設「六本松421」を開業させています。JR九州の強みは、エリアやJRの枠組みを超えた積極的な非鉄道事業の展開だということができます。

地方で進む交通格差

「格差社会」が本格的に到来し、社会現象として受け入れ始められています。所得格差、経済格差、情報格差、地域格差、教育格差などなど、大きな経済成長が見られない日本で、どんどん格差が広がってきています。今回のダイヤ改正でも見えてきたのが「交通格差」。都市部と地方で、大きく公共交通網の利用に格差が生じています。

自治体はダイヤ改正による運行本数の大幅減に苦言を呈しましたが、しかし、今回のダイヤ改正により不便になる人はいるのでしょうか。JR九州管内でも特に利用者数が少ない路線は、肥薩線と吉都線です。肥薩線の平均通過人員は458人/日、吉都線は466人/日。全国的にも圧倒的な閑散路線となっています。

地元民に鉄道の利用状況を聞いてみても、車で移動する人がほとんどです。九州道や宮崎道、高速バスも充実しています。通学通勤時間帯の平日昼間の運行本数を減らしても影響がそれほどダメージがないのがわかります。

しかし、効率化により閑散線の本数をどんどん減らすことで、その先に見えるのが廃線です。こうなると、通勤通学で本当に路線を必要としてる人も利用できない状況に追いやられてしますのです。今回のダイヤ改正を契機に事業者・沿線自治体双方が緊密に連携し、将来にわたって現状の鉄道網を維持することにつなげてほしいものです。

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