新たに「高速炉」開発方針へ!高速増殖炉「もんじゅ」廃炉の後

2016年11月30日、政府は、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」を廃炉にする方針を示し、それに代わる「高速炉」の開発方針を議論していくことになりました。平成30年までに、高速炉建設に向けて工程表を作成するなど記した「高速炉開発方針の骨子」を発表しました。

新たに「高速炉」開発方針

高速増殖炉「もんじゅ」 出典:日本経済新聞

高速増殖炉「もんじゅ」 出典:日本経済新聞

経済産業相ら会議を構成する委員は、現在の高速増殖炉「もんじゅ」を再稼働せずとも、高速実験炉「常陽」などの既存施設の活用や、海外との連携でほぼ同様の技術的知見が得られると確認。

政府が示した骨子案では、「核燃料サイクル」を推進する方針を再確認し、原発から出る使用済み核燃料の再処理を進めていくことになります。政府は、「世界最高レベルの高速炉の開発、そして実用化」を目標に掲げていますが、国費を約1兆円以上も投入した高速増殖炉「もんじゅ」の検証が十分でない状態で開発が進められるのには疑問が残ります。

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高速炉とは?

現在、世界で実用化されている原子力発電所は、軽水炉型の原発です。核燃料として濃縮ウランを使用し、水を冷却するシステムになります。この軽水炉型の原発は、比較的に製造が簡単で、しかも建設費が安いことから、全世界で建設され実用化しています。

高速炉では、濃縮ウランではなく、プルトニウムなどの核燃料を使用します。プルトニウムを燃焼し核分裂反応を起こさせることで、高速の中性子を発生させてそのまま利用するのが特徴。冷却材として金属ナトリウムを使用するのも大きな違いです。

軽水炉型の原発と比べ、高速炉は燃料を高密度で配置できるので、小型化できるのがメリット。冷却材として水を使わないので、臨海部に建設知る必要もなくなります。また。原子炉の体積当たりの熱効率がよいのもメリットの一つです。

安全性は大丈夫なのか?

東電の福島第一原発の事故の傷が癒えないまま、原子力政策が次の段階に進もうとしています。エネルギー資源が乏しい日本にとって、エネルギーをどうやって確保していくかは死活問題ですが、原発がないエネルギー政策も模索すればきっと見つかるものだと考えます。

自分たちだけでなく、将来の子どもたちにまで影響を及ぼすエネルギー政策。他人ごとではなく国民一人一人が真剣に考えていきたいものです。

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現在の日本の原発はどうなっているのか?稼働している原発はどこで、廃炉になる原発はあるのか?定期点検中の原発の今後もしっかりと見つめていきます。
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