フィデル・カストロの功罪を考えてみる

キューバ共和国の首相、大統領を務めたフィデル・カストロ前国家評議会議長が90歳で亡したというニュースがありました。世界で最も長く君臨した政治指導者の1人であるカストロ氏について少し振り返ってみたいと思います。

フィデル・カストロ

1950年代にキューバ革命の中心的役割を果たした後、49年間にわたりキューバを統治したリーダーであり、政治家でした。カストロの印象としてつきまとう革命家(キューバを西半球で最初の共産主義国に変え、冷戦中にアメリカ合衆国のそばで国家元首となり、対立を生む人物という印象を与えたことにもよる)、または、国民に対して数え切れぬほどの人権侵害を犯し、キューバ経済を崩壊させ、100万人以上のキューバ人を難民にした無慈悲の独裁者とは、ちょっと違った一面も彼にはあるように思えてなりません。

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カストロの功績

カストロは支持者たちから、まぎれもなくアメリカその他世界中の政治的大国に立ち向かい社会主義者の理想のために戦った英雄です。また、カストロが長らく政権に君臨している間に、全国共通の医療制度や教育といった社会改革を始めたことで賞賛されている。2011年にはキューバの識字率は99.8%に達したというデータもあるほどです。

2006年、当時のロンドン市長だった左派政治家ケン・リビングストンも、カストロの社会改革を賞賛している。

「驚くべきことに、ほぼ半世紀にわたってアメリカから不法な経済制裁を受けていた国で、国民に最高の標準的な医療制度とすばらしい教育をもたらしたことだ。経済戦争の真っ只中で実行したのはフィデル・カストロの偉大さの証だ」

カストロの罪

一方で、カストロは、報道の自由を弾圧し、反体制派の活動家、芸術家、LGBTコミュニティに属する人々など、自分が「反社会的」だとみなした人々を投獄しています。

人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、2008年に以下のことを報告しています。

「ほぼ50年にわたって、キューバ国民たちは、自由な表現、プライバシー、結社、集会の開催、政治・社会活動、法の適正な手続といった基本的人権を、組織的に奪われていた。政治的服従を強めるために使われた戦略には、警察からの警告、監視、短期間の留置、自宅監禁、旅行の制限、刑事起訴、そして、政治的な動機による解雇などがあった。」

まとめ

これほどまでに、称賛され、非難される人物も稀有だと思います。何かを決断し、実行していくときには、致し方のない部分もあるでしょうか、あのシンガポールの建国の父であり、リーダーであり、英雄のリークアンユーと比較すると、やり方にはもう一工夫あってもいいような気もします。

初めて権力を握ってから半世紀近くにわたって、現在世界を支配する老練な為政者とは一線を画し、人々を魅了し、現在でも強い情熱を人々の中に引き起こしている。彼について、中立的に語れる人はいない - 作家アンソニー・ダニエルズ -

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