九州大学の科目別出題傾向と入試対策まとめです。
九州大学「国語」の出題傾向
例年、大問4問の構成で、現代文2題、古文1題、漢文1題となっています。現代文は、傍線部の理由説明・内容説明問題と文章力、総合力が試されます。古文は、1題されます。読解問題、知識問題では、文法の識別、文学史についても出題されることがあります。和歌、短歌までしっかり学習しておく必要があります。漢文では、漢字の読み・意味、返り点、書き下し文、内容説明などオーソドックスな出題内容といえます。
九州大学「国語」の対策
現代文について
様々ジャンルの文章を読んでおく必要があります。読解問題については、選択式の問題ですが、なかなか消去法だけでは立ち行かないので、紛らわしいところは、しっかり熟読して解かないと正解が導けないでしょう。共通テストや九州大学の過去問に限らず、本文一致に類した選択問題が苦手な人は、問題集を1冊何度も繰り返して習得しておくことをおすすめします。また、漢字の学習では、読み書きでだけでなく、故事成語、四字熟語など全体的な知識を底上げしておく必要があります。
古文について
読解問題を中心に学習しながら、その中で、文法問題で間違った問題は、その単元に戻って、復習しておく必要があります。ですので、文法問題を新たにテキストを一冊購入するよりは、過去問などの演習を中心とし、そこでわからないところはその単元に戻って復習のスタイルでいいしょう。
読解問題のレベルは、若干難易度が高いと思われるので、古文常識をはじめ、その時代の背景まで知っておくと、俄然、読みやすくなると思うので、日本史を選択している人は、若干有利になるでしょうか。
漢文について
標準的なテキストを1冊こなしておけば大丈夫と言えるでしょう。たとえ、間違った問題も、答えを見て、なぜその答えなのかと解説を読んで理解できていればいいでしょう。それを積み重ねていくことで、漢文は、合格レベルまでもっていくことができます。
九州大学「英語」の出題傾向
例年、大問は5題出題され、解答時間は120分となっています。その構成は、長文・会話文3題、自由英作文・和文英訳問題が2題が多い。
中身については、長文は、内容は標準的ですが、非文章が長いです。単語数は、2000語前後の文となります。さまざまな文法的要素が散りばめられているのも特徴。和訳問題、本文の内容一致問題や指示語の問題などオーソドックスな出題形式です。。出題形式こそオーソドックスですが、合格のためには、長文でとりこぼさないことは必須です。
「英語」の対策
- 長文読解
- 文法・語法について
の2つの対策は外せないでしょう。
長文読解について
共通テスト過去問で得点できるようになったら、九州大学の過去問をはじめて旧帝大の過去問で演習を重ねているといいでしょう。と同時に、わからない単語や表現が出てきたら、単語帳やカードに明記するなどして、その都度覚えていく必要があります。これが語彙力を試される問題の養成にもつながっていきます。長文用の問題集を購入するよりも、過去問に重きをおいて学習するといいでしょう。
文法・語法について
大問として、独立して文法・語法の問題はないものの、長文を読解するうえで、必要な要素です。標準~応用レベルの文法問題のテキストを1冊仕上げることも欠かせません。間違った問題に関しては、その文法事項全体を合わせて復習をすることが大事で、その積み重ねで、正答率を上げていくしかないでしょう。問題を重ねることで、出題者の狙い、出題されやすいところがつかめていくはずです。
九州大学「数学(文系・理系)」の出題傾向
【理系数学】大問は5問出題され、試験時間150分となっています。特に計算力が問われるので気をつけたいところです。単元としては、文系学部と同様、微分・積分法、ベクトル、 確率、 数列を中心に、まんべんなく出題されている傾向が強いです。理系の人は、複素数平面の対策も必要です。よく頻出される代表パターン問題は、完全に習得しておく必要があるでしょう。。
【文系数学】大問は4題出題され、解答時間は120分で、標準的なレベルです。各問題において、条件整理が大事、思考力さらには計算力が問われます。単元としては、微分・積分法、ベクトル、 確率、 数列を中心に、まんべんなく出題されている傾向が強いです。大問1、2が勝負でしょう。数学が苦手な人は、この対策をしっかりとり、他の教科でしっかり点数をとることが大事になってきます。
九州大学入試「数学(文系・理系)」の対策
- 計算力
- 記述対策
計算力について
時間を計りより早く、より正確に正答を導いていかないといけないのですが、それよりも大事なのは、もっと効率的な解法はなかったのか。また、より早い計算の仕方(公式を利用するなど)がなかったのか。を確認することが大事です。学校の先生や解説書などを利用して、そこを探っていく必要があります。
記述対策について
証明問題も含め、あらゆる問題を解いて、先生など第3者に添削をしてもらい、しっかり完全解答できるまでくりかえし、同じ問題をするということを積み上げていくのが、結局のところ、合格への最短距離です。数学が苦手な人は、九州大学が第一志望であれば、数多くの記述問題のパターン演習が必要です。
コメント