福岡の注意すべき活断層一覧

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記憶に新しい2016年4月に発生した熊本地震、2019年5月に日向灘で発生した地震など、九州でも大きな地震がたびたび発生しています。福岡県では2005年(平成17年)3月に福岡西方沖地震が発生しています。今日は福岡県の地震の発生源、活断層についてお伝えします。

2016年4月14日夜、熊本県益城町で震度7の大地震が発生しました。また、2019年5月10日朝に、宮崎県の日向灘で最大震度5弱の地震が発生しています。九州はそんなに地震が多くないという印象がありましたが、ここ数年で大きな地震が頻発している状況です。

地震が発生する主な要因として、「プレートのひずみ」による地震、「火山活動」による地震、「活断層」による地震の3つが考えられます。この中で福岡で考えられる地震の要因は、「活断層」による地震です。

まだ記憶に新しい「福岡県西方沖地震(2005年3月20日)」は、まさにこの「活断層」による地震でした。地震の規模を表すマグニチュードもM7を記録し、福岡市内中心部でも最大震度6弱のかなりの揺れが起こりました。

ということで、今回は福岡の活断層や地震のリスクについてまとめてみます。

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福岡の断層帯

今後も地震を引き起こす可能性がある活断層が福岡県には7本あるようです。これらの活断層によっておこる「直下型地震」では、震源が浅いので、マグニチュードが小さくても揺れが大きくなり、家屋の倒壊などが起きやすくなります。

警固(けご)断層帯

警固断層帯は、玄界灘から福岡平野にかけてほぼ北西-南東に分布する活断層帯です。「福岡県西方沖地震」は、この警固断層の、北西延長上の玄界灘で発生しました。
警固断層帯南東部では、今後マグニチュード7.2程度の地震が発生すると推定されています。今後30年間で断層がずれる可能性が、日本の活断層の中では高いグループに属することになります。

日向(ひなた)峠-小笠木(おかさぎ)峠断層帯

日向峠-小笠木峠断層帯は、福岡県糸島市大門から佐賀県鳥栖市神辺町にかけて分布しています。この断層帯は、歴史時代に発生した大きな被害地震は知られていませんが、この断層帯全体が1つの区間として活動した場合、マグニチュード(M)7.2程度の地震が発生する可能性があります。

西山(にしやま)断層帯

西山断層帯は、福岡県宗像市沖ノ島(むなかたしおきのしま)付近から朝倉市にかけて分布する活断層帯です。この断層帯の全てが同時に活動する場合、地震の規模はM7.9~8.2程度である可能性があります。

水縄(みのう)断層帯

水縄断層帯は、福岡県うきは市から久留米市に分布する断層帯です。この断層帯が活動する場合、マグニチュード7.2程度の地震が発生すると推定されます。

宇美(うみ)断層

福岡県糟屋郡須恵町から福岡県筑紫野市吉木付近までのびる断層帯です。この断層全体が活動した場合、マグニチュード(M)7.1程度の地震が発生する可能性があります。

小倉東(こくらひがし)断層

小倉東断層は、福岡県北九州市小倉北区から北九州市小倉南区にかけて分布する断層帯です。この断層全体が活動した場合、マグニチュード7.1程度の地震が発生する可能性があります。

福智山(ふくちやま)断層帯

福智山断層帯は、福岡県北九州市若松区頓田付近から、八幡西区、直方市を経て、田川市夏吉にかけて分布しています。この断層帯の全体が活動した場合、マグニチュード(M)7.2程度の地震が発生する可能性があります。

http://www.jishin.go.jp/より

http://www.jishin.go.jp/より

福岡市揺れやすさマップ

「もしも警固断層帯南東部で地震が起こったら」という見出しで、福岡市がパンフレットを作成しています。この断層は福岡で一番地震を起こす可能性が高い断層です。福岡県西方沖地震よりも揺れが大きくなり、甚大な被害をもたらす可能性があります。

地下の地盤の状況などから、各地域の揺れやすさや、地震に備えてのヒントが掲載されていますので、再度確認しておくことをお勧めします。

福岡
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