「福岡は安全」と思っていませんか?実は、南海トラフ巨大地震や玄界灘を震源とする地震が発生した場合、福岡県にも津波が押し寄せる可能性があります。この記事では、福岡県が公表している津波浸水想定図や想定被害をもとに、どの地域が危険なのか、どんな備えが必要なのかをわかりやすく解説します。万が一のために、正しい情報を知っておきましょう。
福岡県津波浸水想定の設定
福岡県では、津波防災地域づくりに関する法律(平成23年法律第123号)第8条第1項の規定に基づき、津波浸水想定を設定しています。
福岡県津波浸水想とは
国において検討された津波を起こす断層などから、福岡県に到達する最大クラスの津波を選定し、津波浸水シミュレーションにより予測される浸水の区域などを設定するものです。
国において検討された津波を起こす断層などから、福岡県に到達する最大クラスの津波を選定し、津波浸水シミュレーションにより予測される浸水の区域などを設定するものです。
福岡に来る最大クラスの津波とは?
東日本大震災による甚大な津波被害を受け、国から新たな津波対策の考え方として下記の二つのレベルの津波を想定する必要があると示されました。
- レベル1津波…津波の内陸への侵入を防ぐ海岸堤防などの設計に用いる比較的発生頻度の高い津波
- レベル2津波…住民避難を柱とした総合的防災対策を構築する上で想定する最大クラスの津波
今回公表する津波浸水想定はレベル2津波(最大クラスの津波)を対象としたものであり、今後、総合的防災対策を構築する上での基礎となるものです。
高知県黒潮町や高知県土佐清水市では35mもの津波が発生します。リアス式の切り立った港などでは、100mを超える津波も想定されています。幸いにも福岡は大部分が日本海に面しており、直接大きな津波がやってくることはなさそうです。関門海峡に面している北九州市には高さ4mの津波がくるようです。

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