高校入試対策「よく出る理科の生物分野とその重要用語一覧」です。
理科のよく出る出題「生物」分野
全国的に出題の可能性が高い単元は以下の単元になります。受験生は是非参考にしてください。
- 遺伝の規則性
- 動物の進化
- 植物の分類
- 血液の循環
この4つの単元の出題の可能性が高くなっています。その他にも、
- 刺激と反応
- 消化と吸収
- 細胞分裂
- 食物連鎖
なども念のために復習しておいたほうが良いでしょう。次は出題可能性が最も高い遺伝の復習をしましょう。
遺伝の規則性
遺伝の規則性を勉強するうえで何が一番重要なのは「減数分裂」から「受精」の仕組みをマスターすることです。あとは用語をしっかりと覚えることと、遺伝の比の計算をマスターすれば満点を目指すことができます。
遺伝
「遺伝」とは、生物が持つ形や性質である「形質」が子に伝わることです。
遺伝子
「遺伝子」とは、生物が持つ「形質」を子に伝えるもので、形質を発現させるもとになるものと言われたりもします。
DNA
「DNA」とは遺伝子の本体です。わかりやすく言えばDNAという材料で遺伝子が作られており、そこに生物の色んな形質が記録されています。ちなみにDNAは略称で、正式名称は「デオキシリボ核酸」になります。
染色体
「染色体」とは、遺伝情報を記録したDNAを持ち運びしやすいように折りたたんだものです。通常は核の中にある構造ですが、細胞分裂のときに見えるようになります。キーワードは「糸状の、ひも状の」です。酢酸カーミン液(酢酸オルセイン液)で赤色に染まることも重要です。
純系
「純系」とは、代を重ねても同じ形質しか現れない個体のことです。わかりやすく言うと、ずっと同じ形質しか現れないものです。エンドウの場合で言うと、ずっと丸い種子しか作ってこなかったものや、すっとしわのある種子しか作ってこなかったものが純系です。遺伝子の型で言うと、「AA」や「aa」など、同じ遺伝子しか持っていないものになります。
対立形質
「対立形質」とは、どちらか一方しか子に表れない形質のことを言います。エンドウで言うと、種子の形は「丸」か「しわ」かのどちらかになります。このどちらか一方しか現れない形質を対立形質といいます。
優性の形質
「優性の形質」とは、子に表れやすい形質のことをいいます。決してその形質が優れているということではないことに注意してください。エンドウで説明すると、エンドウの種子には丸い種子としわのある種子がありますが、丸い種子をつくる純系の親と、しわのある種子をつくる純系の親から子ができたときに、子はすべて丸い種子になります。この現れやすい「丸」という形質を「優性の形質」または「優性」「優性形質」というのです。遺伝子の記号では「A」大文字で書かれる方になります。ちなみに遺伝子の形が「AA」や「Aa」の場合は優性の「丸」になり、「aa」の場合だけ「しわ」になるのです。
劣性の形質
「劣性の形質」とは、優性の形質とは逆の子に表れにくい形質のことです。上記のエンドウの例でいうと「しわ」の形質になります。遺伝子の記号では「a」という小文字で書かれます。「aa」の場合だけ劣性形質が現れます。
自家受精(自家受粉)
「自家受精」とは、自分の自身の花の中で受粉し受精することです。言い方を変えると、同じ遺伝子を持つものどうしが受精することです。問題では親から得られた子どうしを受粉させる場合などがこれにあたります。遺伝子の記号で言うと「Aa」の遺伝子を持つ子と、同じく「Aa」の遺伝子を持つ子を受精させることです。ちなみに、他の花や他の株の花どうしを受精させることを「他家受粉」や「他家受精」と言います。
分離の法則
「分離の法則」とは、対(ペア)になっている遺伝子が分かれて、それぞれ別の生殖細胞の中に入ることを言います。通常の身体を構成する細胞に含まれる遺伝子は必ずペアになっています。「AA」や「Aa」、「aa」と書かれるのはそのためです。それが、減数分裂により仲間をふやすための特別な細胞「生殖細胞」をつくるときに行われる「減数分裂」によって「A」や「a」に分かれます。これを分離の法則というのです。
遺伝のまとめ
あとは、典型的な親を受精させて子をつくり、その子どうしを自家受精させて孫までつくる問題の演習を行っておきましょう。1:1や3:1などの比がどういったときに出てくるのか、また、の比に基づいて、生まれた子や孫の数を計算できるようにも練習しておきましょう。
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